神戸市看護大学 短期大学部 同窓会 会長挨拶


 同窓会員の皆様、こんにちは。このたび平成17年度より、新しく会長を務めさせて頂くことになりました。不慣れではございますが、よろしくお願い致します。 

 ご承知の通り、平成16年度をもちまして、母校の短期大学部が閉学となりました。閉学自体は、寂しい限りですが社会における看護の大学教育化に伴った、やむを得ない潮流だと思います。しかしながら母校がなくなっても、会員の心理的な繋がりは同窓会員がいる限り存続します。そうした心理的な繋がりをサポートしていくことが、同窓会のとるべき役割だと考えています。

 とはいえ現在の同窓会が置かれている状況は、非常に厳しいものがあります。その最大の理由は、閉学に伴い今後新規の会員がいなくなることです。それは、同窓会の活動資金源が無くなることを意味します。現在はまだ繰越金が残っておりますが、それも数年後には使い果たしてしまうでしょう。そうした意味で、同窓会のあり方が重大な変革を余儀なくされているといわざるを得ません。

 しかし、変革といってもどこから何をどのように手をつければよいのか、わかりません。あれこれと考えていても時間だけが過ぎていきますので、「できることから始めよう」と思っています。具体的には、同窓会活動を維持するための収入を何とか確保するとともに、支出を最大限に抑え、しかも従来からの活動はそのままで行うことを考えています。

 収入確保の手段としては、皆様のご理解とご協力を得ながら、様々な形での寄付収入を検討したいと思います。また支出の抑制手段としては各種の郵送費が大きいため、同窓会事務局宛の電子メールやホームページによる情報発信の活用を考えています。また会員相互の情報交換を促進するためにホームページを利用した掲示板の活用をしたいと思います。いずれも同窓会員の皆様のご理解とご協力が必要不可欠です。是非とも同窓会の存続とこれからの発展のために、皆様のご理解とご協力をお願い致します。

 またもうひとつの大きな課題があります。それは、短期大学部の前身である看護専門学校の同窓会や大学の同窓会との連携です。神戸市の看護教育は短期大学部設立以前の看護専門学校の時代より、閉学後の大学教育へと一貫して流れています。私たちの先輩である看護専門学校の卒業生や、次世代の神戸市の看護を担う大学卒業の後輩達と情報交換をし、お互いに学び、相談し、啓発していくことは、今後の看護の発展においては、大切ではないかと思います。それぞれの学舎は異なりますが、同じ神戸市の看護教育を受けた者として、連携していく必要があるのではないでしょうか。こうした連携をいかに図っていくかということも今後の重要な課題として位置づけられます。それぞれの同窓会の意向も情報収集しながら、お互いにとってよりよい方向性を模索していければと考えております。

 最後に、是非とも同窓会のあり方に関する皆様の貴重なご意見、ご質問などがありましたらお聞かせください。会員のための同窓会づくりに活かしていきたいと思います。


神戸市看護大学 短期大学部 同窓会会長
1看 6期生 江川 幸二